監査法人との面談

監査を依頼している監査法人で、むこうの担当者とその上司と面談してきた。アムネスティの事業内容などについて話し合う。来てくれと言うから行ったんだけど、話し合いの目的がわからないから訊いてみた。要するに、監査対象である法人に実体があるかどうか…

再読ばっかり

ゲラをひとつ返送し(初校だからもう一回来るんだけどね)、別の仕事をしながら二つ目のゲラに突入。出かける用事も多くて、なかなか進まない。毎年もらう明治製菓のカレンダーに用事を書き込み、行き先の地図とか、開始時間や、会議なら議題などを印刷した…

苦戦中

仕事が進まない、ので、本に手が伸びる。読んでいるとさらに遅れる。翻訳しているときは、本を読んでも進むのだが、ゲラやチェックというのはやることがかぶっているためか、ちょっと違うようだ。『いつか陽のあたる場所で』 乃南アサ、新潮社 刑務所がえり…

『SAT、警視庁に突入せよ!』

『わたしたちは繁殖している』7と8を読んだけど、自分の私生活をさらけ出して描く(書く)というのをうまくやってのけるというのはなかなかに難しいことだ。最初のころのは面白かったんだが、巻が進むにつれてジジさんはいろんな人に怒りまくる。自分がさ…

本が返ってくると

娘のところに行っていた本がダンボールに2つ返ってきた。これが問題なのは、置き場所はもちろんのこと、好きで買った(何回も読むために買った)本だから、目の前に突きつけられるとつい読んでしまうことなのだ。伊坂幸太郎の『ゴールデン・スランバー』、…

生きてますのご挨拶

久しぶりに会った人から「生きてたの?」と言われて、これはやっぱりまずいかもーと反省した。ひょっとして心配してくださった方、ごめんなさい、生きてるし、本も読んでるし、仕事もしてます。休み始めたきっかけは目の不調だった。視界が、言い表しにくい…

秋だ、うれしい

空気がさわやかだ。朝晩ひんやりする。今年の夏はしのぎやすかった。 秋になったからといって、投票日に台風が来たりしないことを祈る。『愛しの座敷わらし』 荻原浩、朝日新聞出版 これは『押入れのちよ』だな。長編だけど。田舎の古い民家に引っ越すと、そ…

わたしはトルコに行っていたのか?

17日に帰ってきたのだが、数日だらだらと眠ったり本を読んだりして過ごした。読んだ本は: 『事件の痕跡』 日本推理作家協会編、光文社 『探偵ガリレオ』 東野圭吾、文藝春秋 『蜜蜂のデザート』 拓未司、宝島社 『死人にグチなし』 黒崎緑、東京創元社 『…

旅行に持っていく本

7日から旅行(出張)だ。会議の連続だとは言え、本を読む時間くらいあるだろう(ないと困る)。そこで、もって行く本を選ぶわけだが、どんな条件があるだろう。まず、重いのはだめ――理由はいうまでもない。(中身が)軽すぎるのもだめ――すぐ読み終わっちゃ…

死刑と核抑止力、死刑廃止と憲法九条の関係

法務省は(あえて「法務省」と言う)、三人の死刑を執行した。 現在国会は解散している。大臣は形式的に存在するだけだ。おそらく選挙前で忙しい森法相は片手間に判子をついたんだろう。報道によると、法務省幹部は「これ以上、期間が開いてしまうと、裁判員…

『地球全体を幸福にする経済学』

リクエストが到着したので図書館に行ってきた。相変わらず自動貸出機は苦手だ。指をじっと当てたり、息を吹きかけたりしても、「開始」ボタンが押せない。今日はついに隣にいる人に押してもらった。簡単に「ポーン」と開始する。やっぱり機械が悪いわけじゃ…

環境ホルモンは消えたのか? メディア・バイアス

まだ梅雨は明けてなかったのか?と思うような空が続く。 『メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学』 松永和紀、光文社新書 世に溢れるエセ科学を糾弾し、でっち上げは論外だが、不勉強のせいで怪しい情報を流通させていることや、センセーショナル…

カムイ伝

図書館の本: 『バランスが肝心』 ローレンス・ブロック、田口俊樹他訳、ハヤカワ文庫 『もえない』 森博嗣、角川書店 『秋の花火』 篠田節子、文藝春秋 『平台がおまちかね』 大崎梢、東京創元社 『しらみつぶしの時計』 法月綸太郎、祥伝社 『胡蝶の鏡』 …

児童ポルノ禁止法改正案

週刊金曜日で読んだんだけれど、国会で児童買春・児童ポルノ禁止法改正案が審議中だそうだ。「単純所持」を規制するかどうかが争点になっているという。たとえパソコンにポルノがあったとしても、誰がいつそこに置いたのかを確実に証明できる捜査手法が確立…

返却前のメモ

今日図書館に行くので、 『天使に見捨てられた夜』(講談社)、『光源』(文春) 桐野夏生 『硝子のハンマー』 貴志祐介、角川文庫 『Q & A』恩田陸、幻冬舎 『遠まわりする雛』 米澤穂信、角川書店 『石の猿』 ジェフリー・ディーヴァー、池田真紀子訳、文…

ウイグル ×運動

おとといくらいからまた鶯が鳴いている。それが、非常に美しい声なのだ。トレモロ入りで、メロディーも美しい。なんで今頃鳴くのかなあ、それは謎である。例年4月に声を聞くけど、他のときにはどこに行って何をしているのだろう。鳴き声は7種類あるんだそ…

読み直し

ここのところ気力が足りなくて、読み直しに走っている。十二国記を通して、ディック・フランシスを何冊も、ダルジールを初期のものから……てなわけで、本のタイトルは書くまでもないなあ、なんて思ってしまう。 昨日友人たちと食事をしたら、それぞれ何度も読…

ソマリアの海賊

海賊退治に自衛隊を派遣する法律が成立した。自衛隊が海外に出て行くことについてはもちろん反対だし、法律に死刑が定められていることも問題なのだが、法律を作っている人も、海賊はやっつけなきゃと思っている人も、ソマリアという国をどれだけ知っている…

やっとおいついた

3月の大幅なブランクを取り返すのに、義理も義務も投げ捨てて一ヶ月、仕事のほうはようやく予定の軌道に戻ることができました(一ヶ月の間にためこんだ未処理案件の処理という問題は残っているんだけどね)。 それほど忙しかったから本は読まないかというと…

マーゴリン

困るんですよ、面白くて。 前にも読んだのに再読。 ◎『炎の裁き』、◎『黒い薔薇』 フィリップ・マーゴリン、田口俊樹訳、早川書房 ○『年下の男の子』 五十嵐貴久、実業之日本社 ○『弁護』 D・W・バッファ、二宮磬訳、文藝春秋 これから図書館に行くのでとり…

埃だらけ

昨日は風が強く、家中土ぼこりでざらざらになった。雑巾かけなきゃ。畑はもう作物が植わっているのでましなのだが、造成中の土地があちこちにあって、盛大に土ぼこりをまきあげている。 今回借りてきた本はいまいちだったなあ。 ○『肉屏風の密室』 森福都、…

「挨拶」なるもの

わたしゃつくづく挨拶が苦手である。へたくそだし。昨日はアムネスティ議員連盟の総会に出て簡単にご挨拶したんだけれど、しどろもどろもいいところ。出席しているのは議員さんたちだからみんな当然ながら立て板に水なので、冷や汗ものでした。人前で話をす…

表現の自由と非暴力

まず、読んだ本 ◎『世紀末大バザール』 日向旦、東京創元社 ○『闇に抱かれて眠りたい』 藤村いずみ、マガジンハウス △『思い出探偵』 鏑木蓮、PHP ◎『黙過の代償』 森山赳志、講談社NOVELS ◎『図書館革命』 有川浩、メディアワークス「バザール」は鮎川賞の…

もみじのヘリコプターとアカシヤの雨

いろんな花が咲いて散歩にはいい季節である(雨が降ってても)。 若いころに流行った歌で、アカシヤの雨がやむとき(だと思うんだけど)というのがある。この歌に出てくるアカシヤの雨というのは、アカシヤの花が咲くころに降る雨、だとずっと思っていた。2…

好天のGW

いいお天気だ。さわやかで。飢えて死ぬ自由も保障されてる自由業者としては、人で込み合う連休には出かけず家で仕事をしているのが正しいあり方なのよ。なんで、遅れに遅れた仕事を片付けています。図書館に返さなきゃいけない本のタイトル。面白かったもの…

嫡出でない子

条約と国内法って、条約のほうが上位にあるんだよね? 国際的に約束したら、その約束に合わせて国内法を変えなくてはならない。いつまでも変えないでいると、去年の10月のように、国連の監視機関から、さっさと条約に合わせなさいと勧告がでる。 いつまで…

林真須美氏死刑確定

裁判で有罪とするには証拠が必要なのだとずっと思っていた。ここ十数年、どうもそうじゃないらしいと思うようになった。確かにマスコミの作り出した林真須美像は共感の持てるキャラクターではない。保険金詐欺もやっていたようだ。だが、保険金詐欺と無差別…

復活しました

すごく悲しいことがあって休んでいました。もう大丈夫(たぶん)、復活です。 休んでいる間に、アムネスティ日本の理事長になってしまったので、読まなきゃいけない書類が増えました。しかも、仕事がたまっているのを片付けなくてはいけないし、連休は仕事だ…

減らず口

『嫁洗い池』 芦原すなお、文芸春秋 を読んで、どうしてこの人の作品の登場人物が好きなのか、その理由がようやくわかった。要するにわたしは減らず口が好きなのである。減らず口というのは、理屈には合ってるけど「大人なら」(諸般の事情を勘案して)言わ…

余韻を楽しむ本 / タッチパネル

「真田太平記」1〜12巻 池波正太郎、新潮文庫 は10日で読み終わったが、終わったあともしばらく真田兄弟の運命から思いが離れなかった。それにしても、なんて時代だったんだろう。人の命はほんとうに軽い。ただ、最後に大阪城に入るのが、忠義とかそんな…