苦戦中

仕事が進まない、ので、本に手が伸びる。読んでいるとさらに遅れる。翻訳しているときは、本を読んでも進むのだが、ゲラやチェックというのはやることがかぶっているためか、ちょっと違うようだ。

『いつか陽のあたる場所で』 乃南アサ、新潮社
 刑務所がえりの主人公とその友達が下町で身を寄せ合って生きていく。高木聖大クンも登場。芭子は家族から縁を切られてしまう。でも、罪を犯した時に、自分が先に家族を捨てていたんだと悟る。シリーズ化したようだ。次も読む。
『楽園』上下 宮部みゆき文藝春秋
 罪を犯した人間を切り捨てて家族の幸福を守ろうとするのが楽園の登場人物である。主人公は『模倣犯』の前畑滋子。後味はあんまりよくない。
カンニング少女』 黒田研二文藝春秋
『頼子のために』 法月綸太郎講談社
『眩暈を愛して夢を見よ』 小川勝巳、新潮社
 すみません、こういうのはついていけません
『芝浜謎噺』 愛川晶原書房
 何冊か借りるうち、前に楽しめたものを入れておくのだ。保険か?
『33個めの石』 森岡正博、春秋社
 「傷ついた現代のための哲学」と副題にある。死刑、自殺、生命倫理、差別と偏見など、哲学の課題として取り上げる意味について、それぞれ短く書いている。考えるヒントになる。